明けましておめでとうございます

　昨年は未曾有のコロナウィルス禍による多大なる被害が、日本のみならず全世界にもたらされました。本年春にはコロナワクチンの接種も始まるとの報道もありますが、昨年暮れよりイギリスを中心に変異したコロナウィルスの感染拡大もあり、予断を許さない状況はまだ当分の間続くことが予想されます。

　他方、アメリカにおいては政権が共和党のトランプから民主党のバイデンに移行しますが、すでに米中戦争がオーストラリア、イギリス等の民主主義国家も巻き込む状態にまで悪化しており、更に日本の舵取りが昨年以上に難しくなってきました。

　　この数年間において中小企業の取り巻く環境はその変化が益々急速になっている感があります。昨年は政府の旗振りもあって、多くの企業がコロナ特別融資を受けられたかと思います。それによって当面の資金繰りが助かったケースが多いかと思いますが、元本返済が1年～3年以内に始まりまることを忘れてはなりません。
　私が得ている情報ではリーマンショック時のような金融円滑化法（モラトリアム法）は残念ながら期待できません。

　中小企業は大企業と異なって複数の収益事業を有しているわけではありませんので、元本返済までの限られた期間内で、如何に事業の見直しをし、予測が難しい経営環境に適応、サバイバルしてゆく体制を作ることが出来るかが鍵となります。過去の経験、先入観にばかりとらわれていては経営判断を誤りかねません。
　私としては、少しでも皆様のお力になれるよう、今年も引き続き自己研鑽に励んでまいりたいと思っております。

　どうぞ本年も相変わりませずご指導ご鞭撻いただきますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

令和三年元旦

宮本税務会計事務所
　税理士　宮本　晃
経営革新等認定支援機関
中小企業事業再生マネージャー（TAM)
事業再生士補（ATP）