日本ターンアラウンド協会の事業再生士補(ATP)試験におかげさまで合格しました。
12月22日 · 11月に受験しました(社)日本ターンアラウンド協会の事業再生士補(ATP)試験におかげさまで合格しました。
手応えがなかったわけではないのですが、若干微妙な感じでしたので、内心ホッとしているところです。
ところで、この数年、直接、間接ともに事業再生に携わっておりますが、その、きっかけはとあるセミナーでの講師の話です。
彼曰く「関与先法人が業績悪化し、抜本的な対策を取らなければならない状況になっても、ほとんどの税理士は見て見ぬふりをする、酷い税理だと逃げてしまう」。
事業再生や経営改善がそもそも税理士業務の範囲にはいるのかということはありますが、法人内部の財務経理の状況を最も良く理解しているのは税理士です。そうである限り、もし、経営が悪化している状態が続いているとすれば、社長と膝を突き合わせ、 まだ財務が大きく毀損していない早期に 必要に応じ専門家とプロジェクトチームを組んで、対策を講じる責務は税理士にあると私は思っております。
残念ながら、税理士試験には経営判断に必要な管理会計の科目はありません。税理士資格を取っても意識して学習しないとスキルは身につきませんし、残念ながら税理士会の研修でもこの分野の研修は非常に少ないのが現状です。事業再生については、経営者保証ガイドライン、特定調停、私的整理ガイドライン、第二会社等々、従来より出口戦略の選択肢は増えていますが、いかんせん、税理士、経営者とも 現状では 十分認識されているとは言えません。
弁護士もしかりで、本来、依頼者のための出口戦略をいろいろ模索しなければならないにもかかわらず、知識経験が必要であり手間がかかるので、ほとんどの弁護士の先生は、法人から依頼されると、即、自己破産、倒産にもってゆこうとされます。(それしか選択肢が無い場合も多いのも事実ですが、少しでも傷が浅い出口を見いだそうとされる経験豊富な素晴らしい弁護士先生もいらっしゃいます)
まだまだ、自己研鑽をしなければなりませんが、少しでも日々ご苦労されている経営者の方々の手助けが出来ればと思っている次第です。